訃報・葬儀の案内メール例文|マナーと注意点を詳しく解説

本記事では訃報や葬儀の案内メールの基本マナー・具体的な書き方、そして避けるべき言葉遣いについて詳しく解説します。

訃報や葬儀の案内メールは、非常にデリケートな内容を含むため、慎重かつ礼儀正しい対応が求められます。突然の知らせを受け取った相手の心情に配慮しながら、必要な情報を簡潔に伝えることが重要です。

訃報・葬儀の案内メールの基本マナー

件名の決め方

訃報・葬儀の案内メールの件名は、シンプルで伝わりやすいものにしましょう。例えば「訃報のお知らせ」や「○○(故人名)の葬儀に関するご案内」など、受け取った方が一目で内容を理解できる表現が良いです。

訃報に入れるべき内容

訃報メールには必要な情報をシンプルに記載します。供花や弔電を送ってくださることもあるので、手配に困らないよう、簡潔でわかりやすくまとめましょう。

訃報に必要な情報

  • 亡くなった日時
  • 通夜・告別式の日程と場所
  • 葬儀社の情報
  • 宗旨・宗派(葬儀形式)
  • 喪主の名前・連絡先

送信タイミングと送信先

葬儀日程が決まってから知らせる場合

知らせる人

  • 親族
  • 故人や遺族の友人
  • 故人や遺族の勤務先・学校
  • ご近所の親しい方など

参列を希望される方が準備しやすいよう、できるだけ早めにお知らせするのが望ましいです。相手に時間の余裕を持って対応してもらうためにも、葬儀の日程や場所を明確に伝えることが大切です。

葬儀終了後に知らせる場合

知らせる人

  • 故人や遺族の友人
  • 会社の取引先
  • 故人と交流のあった方
  • 年賀状のやりとりがある方など

葬儀が終わってから訃報を知らせる場合には、一般的に四十九日法要までにお知らせします。参列の案内は不要ですが、その際も故人が旅立った経緯や家族の思いを丁寧に伝えると良いでしょう。

訃報・葬儀の案内メールの書き方のポイント

簡潔で丁寧な文章を心がける

訃報や葬儀の案内メールでは、相手に負担をかけないよう、簡潔で丁寧な言葉遣いが大切です。長々とした説明や感情的な表現を避け、事実や必要な情報をわかりやすく伝えましょう。特に忙しい相手がすぐに理解できるよう、分かりやすい言い回しや敬意を込めた言葉を使うことで、相手に温かさと配慮が伝わります。

個人的な感情の伝え方

葬儀に関するメールでは、あまり個人的な感情を強く表現しすぎると、相手に重たく感じられることもあります。

友人など親しい方であればLINEで簡単にメッセージを送り合えますが、感謝や思いを伝えたい場合でも、控えめで優しい表現を心がけましょう。「ご心配いただきありがとうございます」といったシンプルなフレーズで、心のこもったメッセージが自然に伝わります。

遠方の方や参列が難しい方へ配慮する

遠方の方や参列が難しい方への案内メールでは、参列が難しいことを想定して配慮した言葉を入れることが大切です。例えば「無理にご出席いただかなくても結構です」「お気持ちだけで十分ありがたいです」といった優しい言葉を添えることで、相手に負担をかけない案内になります。

訃報・葬儀の案内メールの例文

友人・知人に送る葬儀案内メールの例文

件名:【訃報】◯◯(故人名)逝去のお知らせ
本文:
お世話になっております
◯◯の妻 ◯◯です
突然のご連絡失礼いたします

夫◯◯がかねてより病気療養中のところ◯月◯日◯時◯分 享年◯歳にて永眠いたしました
生前は大変お世話になり 心から感謝申し上げます
夫と親しくしていただいておりましたため 葬儀に参列していただけないかと思いご連絡いたしました
通夜ならびに葬儀式告別式は下記の日程で執り行います
なお葬儀は仏式の浄土真宗で執り行います

1.日時
通夜式:◯年◯月◯日 開式◯時〜
告別式:◯年◯月◯日 開式◯時〜

2.場所
◯◯斎場
住所:
電話番号:
URL:

3.喪主
◯◯(妻)

4.問い合わせ先
葬儀は◯◯社で執り行います
供花などのお問い合わせは下記へお願いいたします
社名;
電話番号:

葬儀まであまり間がなかったため取り急ぎメールにてお知らせいたしました
ご容赦くださいますようお願い申し上げます
◯◯さんもお忙しいとは存じますが 可能であればご友人のみなさんへもご連絡をお願いできますでしょうか
親しくしていたみなさんに見送っていただけると 夫も大変喜ぶかと思います
大変恐れ入りますが 何卒よろしくお願いいたします

会社関係者向けの葬儀案内メールの例文

件名:【訃報】◯◯(故人名)逝去のお知らせ
本文:
◯◯部長 ◯◯様

お世話になっております
◯◯の妻 ◯◯です
突然のご連絡失礼いたします

夫◯◯がかねてより病気療養中のところ◯月◯日◯時◯分 享年◯歳にて永眠いたしました
生前は大変お世話になり 心から感謝申し上げます
ここに生前のご厚誼を深謝し 謹んでお知らせいたします
通夜ならびに葬儀式告別式は下記の日程で執り行います
なお葬儀は仏式の浄土真宗で執り行います

1.日時
通夜式:◯年◯月◯日 開式◯時〜
告別式:◯年◯月◯日 開式◯時〜

2.場所
◯◯斎場
住所:
電話番号:
URL:

3.喪主
◯◯(妻)

4.問い合わせ先
葬儀は◯◯社で執り行います
供花などのお問い合わせは下記へお願いいたします
社名;
電話番号:

葬儀まであまり間がなかったため取り急ぎメールにてお知らせいたしました
ご容赦くださいますようお願い申し上げます

葬儀後の訃報メールの例文

件名:【訃報】◯◯(故人名)逝去のお知らせ
本文:
お世話になっております
◯◯の妻 ◯◯です
突然のご連絡失礼いたします

夫◯◯がかねてより病気療養中のところ◯月◯日◯時◯分 享年◯歳にて永眠いたしました
生前は大変お世話になり 心から感謝申し上げます
ここに謹んでご通知申し上げます

誠に勝手ではございますが 故人の遺志により 葬儀は近親者のみで家族葬にて執り行いました
なおご弔問 お香典 ご供花等につきましても故人の遺志によりご辞退とさせていただきます

本来であれば早くお伝え申し上げることではございましたが 事後のご通知になりましたこと何卒ご容赦頂きたくお願い申し上げます

ここに生前のご厚誼を深謝し厚く御礼申し上げます

喪主 ◯◯(妻)
住所:
連絡先:

訃報・葬儀の案内メールでのNG例

使ってはいけない言葉

同じ言葉を繰り返す重ね言葉は、不幸が重なることを連想させるため、案内メールやお悔やみにはふさわしくないと言われています。

例)「重ね重ね」「重々」「まだまだ」「わざわざ」「日々」「相次いで」「なおまた」など

メールに書くべきでない表現やトーン

葬儀案内メールには、特定の表現やトーンを避けることが重要です。軽い印象を与えるカジュアルな言葉や、曖昧で誤解を生むような表現は控えましょう。

また感情的になりすぎる言葉も相手に負担を与えてしまうことがあるため、慎重に言葉を選ぶ必要があります。「悲しい気持ちを分かってほしい」といった感情を押しつける表現よりも、「お心遣いに感謝します」といった相手に配慮した丁寧な言葉を心がけるとよいでしょう。

訃報・葬儀の案内メールでの注意点

返信を求めるべきか

訃報や葬儀の案内メールでは、返信を求めるかどうかを慎重に考えることが大切です。特に多忙な相手に対して負担をかけたくない場合、返信を強制しないほうが良いでしょう。

ただし、出席確認が必要な場合は「お手数ですが、ご出席の可否をご返信いただけますと幸いです」と丁寧に伝えると、相手に負担をかけずに済みます。

友人を葬儀に呼べない場合

友人を葬儀に呼べない状況もあるかもしれません。その場合、案内メールでその旨をやわらかく伝えることが大切です。「ご参列いただけない状況で申し訳ございませんが、皆さまのお気持ちはしっかりと届いております」といった表現を使うと、気持ちを込めた案内ができるでしょう。

句読点は不要

案内メールやお礼状など葬儀に関わる文章には、句読点を使わないことが一般的です。句読点が「終わり」や「切れる」を連想させるため、縁起が良くないとされています。訃報や案内メール・お礼状などは区切りたい部分でも句読点を省き、代わりにスペースを空けることで、相手に配慮した文面に仕上がります。

訃報・葬儀の案内をメール以外で知らせる方法

電話で知らせる

訃報や葬儀の案内を電話で伝える方法は、直接相手に気持ちを伝えやすい手段の一つです。電話ならば、相手の反応を見ながら丁寧に言葉を選ぶことができ、突然の悲報にも相手がより温かく感じられるでしょう。相手が忙しそうな場合には、無理をしない範囲で伝える配慮も大切です。

FAXや社内通知など書面で知らせる

場合によっては、FAXや社内通知で葬儀の案内を行うことも考えられます。特に社内での連絡では、全員に迅速に情報を伝えるために有効です。内容は簡潔で、相手がすぐに理解できるようにすることが重要です。礼儀を持った表現を心がけ、形式にとらわれすぎず、わかりやすくまとめることがポイントです。

新聞のお悔やみ欄

新聞のお悔やみ欄に葬儀情報を掲載するのも、広く知らせる方法の一つです。広範囲の人々に告知したい場合や、地域の方々にも参列をお願いする場合に有効です。ただし地域や習慣に合わせた掲載の仕方に注意が必要で、適切なタイミングでの掲載が求められるので、葬儀社へ確認することをおすすめします。

訃報・葬儀の案内メールを受け取った場合の対応方法

まずは落ち着いて対応する

突然の訃報を受けると驚きや悲しみで動揺してしまうことが多いですが、まずは落ち着いて対応することが大切です。慌てずに、相手や家族の気持ちを考え、冷静に状況を把握することが第一歩です。

返信やお悔やみの言葉を送るタイミング

訃報を受け取った際には、すぐにお悔やみの言葉や返信を送ることが望ましいです。しかし、言葉を慎重に選び、簡潔ながらも心のこもったメッセージを心がけることが大切です。できれば1〜2日以内に送るのが礼儀とされています。

お悔やみの言葉は、できるだけシンプルで心のこもった表現にしましょう。たとえば「ご逝去の報に接し、深くお悔やみ申し上げます」「どうかお力落としのないよう、ご自愛ください」などが一般的な表現です。形式的になりすぎないよう、できれば自分の言葉で伝えると良いでしょう。

葬儀に参列するか否かの判断

葬儀に参列するかどうかは、家族や仕事の事情を考慮しつつも、できるだけ参列を検討しましょう。どうしても参列できない場合には、事前に丁寧にその旨を伝え、お花や弔電などで気持ちを表す方法を検討してください。

お香典や供花の準備

訃報を受けたら、お香典や供花を準備する必要があります。香典の金額は故人との関係や地域の慣習によりますが、無理のない範囲で準備しましょう。供花の注文についても、遺族の意向を尊重し、適切なタイミングで手配するよう心がけましょう。

まとめ

訃報や葬儀の案内メールは、形式や内容に細心の注意が必要です。相手に配慮した言葉遣いや、適切な情報の提供が、悲しみに暮れる場面でも誠実な対応として評価されます。

また遠方の方や参列が難しい方への配慮も忘れずに行うことが大切です。メールを通じて、相手の負担を軽減し、心温まる対応を心がけることで、互いに気持ちよくコミュニケーションを取ることができます。

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