葬儀で慌てない!正しい香典の渡し方【マナー】

葬儀は、故人を偲ぶ大切な場であり、参列者にとっては緊張する場面の一つです。特に、香典の渡し方については、マナーを気にされる方も多いでしょう。

本記事では、葬儀での香典の渡し方について、基本的なマナーから注意点まで詳しく解説します。これを読めば、葬儀の場で慌てずに、失礼なく香典を渡すことができるようになります。

香典を渡す際の基本的なマナー

香典を渡すタイミングと場所

香典は、一般的に通夜または葬儀の受付で渡します。受付で名前や住所を記入した後、袱紗から香典を取り出し、両手で丁寧に渡します。この際、受付の方に「この度はご愁傷様です」など、一言お悔やみの言葉を添えましょう。

香典の包み方とマナー

香典は、袱紗(ふくさ)と呼ばれる布に包んで持参するのが一般的です。袱紗の色は、慶弔用の黒かグレーが無難です。香典袋の表書きは、故人の続柄や自分の続柄を書き、水引は、弔事用の白黒の結び切りを選びます。

香典を渡す際の言葉遣い

香典を渡す際に、忌み言葉や重ね言葉は避け、簡潔な言葉で弔いの気持ちを伝えましょう。「この度はご愁傷様です」「突然のことで驚き、言葉もありません」「ご冥福をお祈りいたします」などが一般的です。故人との関係性や親密度に応じて、言葉を選ぶようにしましょう。

両手で渡す

香典は必ず両手で渡し、丁寧な姿勢を心がけましょう。

香典を渡すときのお悔みの言葉

香典を渡す際のお悔やみの言葉は、状況や相手との関係性によって適切な言葉を選ぶことが大切です。基本的な言葉遣いを押さえつつ、誠意を込めて伝えるようにしましょう。

基本的なお悔やみの言葉

香典を渡す際、まず最初に述べるべきは、故人を悼む気持ちを表す「お悔やみ申し上げます」「ご愁傷様です」といった言葉です。この言葉は、故人の冥福を祈り、遺族の悲しみを分かち合う気持ちを表します。

状況に応じた言葉の選び方

親しい間柄の場合

故人との関係性や親密度によって、言葉の選び方も変わってきます。親しい間柄であれば、「突然のことで、まだ信じられません」など、個人的な思いを言葉に加えても失礼にはあたりません。

会社関係の場合

会社関係の場合は、あまり個人的な感情を表に出さずに、「ご多忙の中、お気をつけください」など、遺族へのねぎらいの言葉を添えるのが一般的です。

宗派による違い

仏教・神道など、宗派によって適切な言葉が異なります。事前に故人の宗派を確認し、それに合わせた言葉を選ぶようにしましょう。

タブーな言葉

「ご苦労様でした」や「安らかにお眠りください」といった言葉は、一部の宗派ではタブー視される場合があります。事前に確認しておくと安心です。

その他の注意点

お悔やみの言葉は、単に言葉を発するだけでなく、誠意を込めて伝えることが大切です。表情や声のトーンにも気を配り、心のこもった言葉かけを心がけましょう。

香典を渡す際の基本的なマナー

一般的には受付で

香典を渡すタイミングは、一般的に受付時です。受付で記帳を行い、その場で香典をお渡しします。

通夜か葬儀のどちらか

通夜と葬儀の両方に出席する場合、どちらか一方のタイミングで渡せば問題ありません。通夜で渡す方が一般的ですが、事情により葬儀で渡す場合もあります。

葬儀に参列しないときの香典の渡し方

後日、弔問に伺う

葬儀に参列できない場合は、後日ご遺族宅を弔問するのが一般的です。この場合、香典は仏壇に供えたり、遺族に手渡したりします。弔問の際は、事前に連絡を入れ、ご遺族の都合の良い日時を選びましょう。香典を渡す際には、故人を偲ぶ気持ちと、ご遺族への慰めの言葉を添えることが大切です。

郵送する

直接弔問に行けない場合は、香典を郵送することも可能です。この場合、現金書留を利用し、香典袋を二重に包んで送るのが一般的です。封筒には「ご愁傷様です」などの弔いの言葉と、自分の氏名を記載しましょう。郵送する場合はなるべく早めに行い、葬儀後1週間以内には届くようにすることが望ましいです。

代理人に頼む

親しい友人や親族に、香典を代わりに渡してもらうこともできます。この場合、代理人に香典袋を渡す際に、故人の名前や自分の名前、金額などを確認してもらいましょう。また代理人にも、故人を偲ぶ気持ちと、ご遺族への慰めの言葉を伝えてもらうと良いでしょう。

法要時に渡す場合

通夜・葬儀に参列できず、初七日や四十九日などの法要時に渡す場合もあるかと思います。その場合の渡し方について説明します。

香典を渡すタイミング

法要で香典を渡すタイミングは、基本的に葬儀の場合と同様です。

受付がある場合

受付で名前と住所を記入した後、その場で渡します。

受付がない場合

ご遺族に挨拶する際に直接手渡します。 自宅で行われる法要や、規模が小さい法要などでは受付がない場合もあります。

香典を渡す際の言葉遣い

香典を渡す際には、一言添えると丁寧です。

一般的な言葉

「御仏前にお供えください。」または「このたびはご愁傷さまでございました。」とお伝えください。葬儀ではなく法要の場合は「ご愁傷様です」ではなく、「ご愁傷さまでございました」が適切です。

状況に応じた言葉

ご遺族と親しい間柄であれば、故人との思い出などを話しながら渡すのも良いでしょう。

香典袋のマナー

香典袋のマナーは、地域や宗派によって異なりますが、一般的には以下の点に注意します。

表書き

法要の種類(四十九日・一周忌など)と、「御仏前」や「御霊前」などの表書きを正しく書きましょう。

金額

1〜5万円が相場ですが、故人との関係性やご自身の年齢・経済状況に合わせて、金額を決めましょう。

袱紗

香典袋を包む袱紗があると丁寧です。

まとめ:葬儀のマナーは大切

葬儀は、故人を偲ぶ大切な場です。基本的なマナーをしっかりと理解して、気持ちを込めて香典をお渡ししましょう。

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