お葬式の流れと所要時間|所要時間の目安と効率的な段取り

お葬式は人生の一大事ですが、初めて経験される方にとっては流れや所要時間が分からず、不安に感じることも多いのではないでしょうか。本記事では、一般的なお葬式の流れや各段階にかかる時間の目安を解説し、効率的に準備を進めるためのポイントをご紹介します。心の余裕を持ちながら、大切な日をスムーズに迎えられるための参考にしてください。参列予定の方にも役立つ情報をお届けします。

また、沖縄県では本土と異なる独自の葬儀文化が根付いています。沖縄の葬儀の流れについて知りたい方は、下記リンクからご覧ください。

お葬式の各段階の所要時間の目安

葬儀は複数の段階に分かれており、それぞれにかかる時間が異なります。ここでは、お通夜、葬儀・告別式、そして火葬にかかる時間の目安をご紹介します。

お通夜にかかる時間

お通夜は通常、午後6時〜7時頃に始まり、式自体は1〜2時間程度かかります。ご遺族・ご親族はお通夜の準備や参列者のお迎えをする必要があるため、遅くとも受付開始の1時間前には集合する必要があります。焼香や参列者との挨拶・通夜振る舞いなどの時間が加わると、終了までに4時間前後見ておくと良いでしょう。

事前に参列者の人数を把握しておくと、受付や対応の時間を予測しやすくなります。

葬儀・告別式にかかる時間

葬儀・告別式は午前中に行われることが多く、式の進行自体は1〜1時間30分程度です。告別式では読経や焼香、弔辞などが含まれるため、規模や形式によって時間が多少変わります。親族での挨拶や参列者との別れの場面なども含めると、全体で2〜3時間かかることが一般的です。

火葬にかかる時間

火葬は告別式終了後に行います。通常1〜2時間かかりますが、場所によって多少異なります。火葬場での待ち時間も含め、全体で3時間ほどを見積もると安心です。この火葬の待ち時間で昼食をとるご家族が多いです。

火葬が終わった後は収骨が行われ、これにかかる時間も含めると解散は午後3〜4時ごろと、ほぼ1日がかり。余裕を持ってスケジュールを組んでおくことをおすすめします。

お葬式の基本的な流れとは?

葬儀にはいくつかの段階があり、それぞれのプロセスを理解しておくことで、よりスムーズに進めることができます。ここでは一般的なお葬式の流れを順を追って説明します。

ご臨終後〜お通夜までの流れ

ご臨終後、まずは医師による死亡確認が行われ、その後葬儀社への連絡を行います。葬儀社が遺体の搬送を手配し、ご遺体は自宅や葬儀場に安置されます。安置後には、葬儀の日程調整や親族・関係者への連絡が行われます。これらの準備に数時間から1日程度の時間がかかることが一般的です。

お通夜

お通夜は、通常亡くなった翌日か翌々日に行われます。家族や親族が中心となり、参列者を迎えて焼香を行うのが一般的です。通夜は故人を偲びながら、落ち着いた時間を過ごすことが目的です。所要時間は前述のように約1〜2時間ですが、準備や片付けを含めると全体で半日を見積もると安心です。

葬儀・告別式

葬儀・告別式は、故人との正式なお別れの場です。葬儀の主な流れとしては、読経や焼香・弔辞などが含まれ、最後に棺が火葬場へ送られます。参列者と故人とのお別れが行われるため、所要時間は2〜3時間が一般的です。

火葬

葬儀・告別式が終わると、棺は火葬場へ移動します。火葬には1〜2時間かかり、火葬後は収骨の時間も必要です。この一連の流れに合わせて、親族が故人を送る最後の時間をゆっくり過ごすことができます。

効率的にお葬式の段取りを進めるためのポイント

葬儀は急にやってくることが多く、事前に準備をしておくことが非常に大切です。ここでは、効率的に段取りを進めるためのポイントをいくつかご紹介します。

お葬式の事前準備を行う

お葬式の事前準備はスムーズな進行のために欠かせません。まずは、葬儀社の選定や費用の目安を事前に確認しておくことが重要です。できれば、故人や家族の希望に沿った形式でお葬式を計画しておくと、いざという時に慌てずに済みます。

葬儀社との打ち合わせ内容を確認する

葬儀社との打ち合わせは、段取りをスムーズに進めるための大切なプロセスです。式の進行や所要時間についても具体的に確認しておきましょう。また予算や参列者の人数に応じたプランを提案してもらうことで、無駄なく進めることができます。

参列者の人数を把握する

参列者の人数は、式の規模や進行スピードに大きく影響します。事前にある程度の人数を把握しておくことで、受付や焼香の時間も調整しやすくなります。多くの参列者が見込まれる場合は、受付や案内係などのサポートを依頼しておくとスムーズです。

地域や宗教による所要時間の違い

お葬式は、地域や宗教によっても流れや所要時間が異なることがあります。例えば、仏教式の葬儀とキリスト教式では、式の進行や時間配分に違いがある場合があります。

また、地域によっても葬儀の文化や風習が異なり、特に地方ではその地域独自の習慣に合わせて行われることが多いです。自分が住む地域や、宗教的な背景に合わせたお葬式の流れを確認しておくと良いでしょう。

参列者が気を付けるべきこと・基本マナー

香典の準備とマナー

香典は故人への弔意を表し、ご遺族を支えるためのものです。香典袋には、表書きとして「御霊前」や「御仏前」などを使用し、白黒または双銀の水引を選びましょう

金額は故人との関係性や地域の慣習によって異なりますが、一般的に1万円から3万円が目安です。また、香典袋には新札ではなく、使用済みの札を入れるのがマナーとされています。香典を渡す際は、受付で丁寧に手渡ししましょう。

服装と持ち物

お葬式では、黒を基調としたフォーマルな服装が基本です。男性は黒のスーツに白いシャツ、黒いネクタイと黒い靴が一般的です。女性は黒いワンピースやスーツを着用し、アクセサリーは控えめに、特にパールのネックレスを1連にするのが望ましいです。また、光沢のあるバッグや靴は避けましょう。

持ち物としては、香典、ハンカチ、数珠などが必要です。荷物はできるだけ少なくし、身軽に参列できるように準備しておきましょう。

欠席の際の対応

お葬式に欠席する場合でも、故人やご遺族への弔意を示すことは大切です。まず、ご遺族に早めに欠席の連絡を入れ、香典や弔電を送りましょう。弔電は式場やご自宅に送ることができ、式当日に間に合うように手配するのが理想的です。香典はご自宅に郵送するか、後日直接お渡しすることが適切です。

欠席する理由については、特に深く説明する必要はありませんが、体調不良ややむを得ない事情を伝えると良いでしょう。

ご遺族への配慮

お葬式の場では、ご遺族が悲しみの中で多くのことを対応しているため、配慮が求められます。まず、挨拶は簡潔に「お悔やみ申し上げます」など、丁寧な言葉を心がけましょう。あまり長々と話すのは避け、遺族の負担にならないようにしましょう。

また、故人の思い出話をしたい場合は、ご遺族の気持ちに寄り添い、タイミングを見計らって適度な長さで話すことが重要です。大切なのは、相手を思いやり、静かに見守る姿勢です。

まとめ

お葬式の流れや各段階の所要時間について解説しました。準備や進行を効率的に進めるためには事前の計画が大切です。地域や宗教、参列者のマナーに配慮しながら、心の余裕を持って大切な日を迎えましょう。

事前相談で悔いのないご葬儀を

ご葬儀に関して悔いの残らないためにも事前相談をおすすめしています。事前に予算や所要時間・流れなどの把握、そして葬儀社を決めておくことで、大切な人との最期の時間を心穏やかに過ごすことができるのです。

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中山企画では丁寧な事前相談や見積もりを行っています。事前相談をしたからといって、必ず当社で葬儀をしなければいけないわけではありませんので、数あるうちの一葬儀社としてお気軽にご相談ください。